Carver’s dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選
Carver’s dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選
レイモンド・カーヴァー 村上 春樹
評価:★★★☆☆
日常における些事(じゃないのもあるけど)がつらつらと語られる
短編10作とエッセイ・ポエムを含む13作の傑作選。
- 「でぶ」
- 「サマー・スティールヘッド(夏にじます)」
- 「あなたお医者さま?」
- 「収集」
- 「足もとに流れる深い川」
- 「ダンスしないか?」
- 「大聖堂」
- 「ぼくが電話をかけている場所」
- 「ささやかだけれど、役にたつこと」
- 「使い走り」
- 「父の肖像」(Essay)
- 「レモネード」(Poem)
- 「おしまいの断片」(Poem)
そのとき限定の、ちょっとしたひっかかりとか奇妙な違和感、思考。
後で振り返って考えてみても、イメージでしか思い出せないような、
そんなよく判らない感覚をうまーく表現している小憎らしい小説。
世の評価と等しく私も「ささやかだけれど、役にたつこと」がよかった。
私は何に対してもストライクゾーンがだだっ広い人なんですが、
ストライクゾーンのど真ん中と言うのは、構成で唸らされるのが多いな。
最後の1ピースがハマった時の「ぞわぞわ」感がたまらんのです。
ま、そういうのとは関係なく、
村上春樹が好きな人は確実にツボると思います。
なんでかって、本人が「リスペクトしてる」って公言してるし、
村上春樹訳だとどうしても「村上春樹の小説」になってまうから。
良きにつけ悪しきにつけ、ね。。いつか原書で読みたいな…。
余談ですが、サリンジャーの「The Catcher in the Rye」も
見事なまでに「村上春樹の小説」になっていた。
キャッチャー・イン・ザ・ライ
J.D.サリンジャー, 村上 春樹
ディスカッション
コメント一覧
村上春樹ですら読まない私なのですが、サリンジャーとコナンドイルだけは、読みました。ライ麦畑で捕まえては、最後まで読んでませんが、最近また読み始めてました。なので村上春樹のをちょっと読んでみたくなりました。
「ライ麦~」は野崎訳持ってるなら(もしかして原書?)読み比べも面白いけど、村上春樹読んだことないなら「ねじまき鳥クロニクル」「ノルウェイの森」らへんから入って合うか合わないかみてからのがいいですよ。私は実はそんなに好きでもないんだな春樹氏…。
コナン・ドイルは読んでません。機会があったら読もうとは思うけど…海外古典ミステリではやっぱポーかなぁ。
あーあ、やっぱりコピーロボット欲っすぃ。
村上春樹は定番のノルウェーの森から入ったんですが、結構はまりました。なんか雰囲気に透明感があっていいですね。村上春樹の小説の主人公みたいに、強くなりたいっす(鬱)
あ、たこ君だ
どしたん?鬱なん(;_:)
強くなれー
たこくん、君もなんか書いて鬱を撃退だ。愚痴でも構わんよ。
恋愛ものは背中がイ―――ッ!てなるんであんまり好きくないんだな…読めばそこそこ面白いんやけどね。
っちゅーか春樹氏好きならこれ貸してあげるよー。鬱なときにもよいよこの本。最初は「あれ?」って思うかもしれんけど、読み進めていくうちに引き込まれる感じ。